マンモス校から初戦突破を決める。第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで開催され、出場32校の対戦カードが決まった。東北勢では21世紀枠で初出場の只見(福島)が、大会第4日に大垣日大(岐阜)との対戦が決定。全校生徒84人に対し、相手は同1100人を超える東海大会4強の強豪。長谷川清之監督(55)と吉津塁主将(2年)が抽選会後に意気込みを語った。また、聖光学院(福島)は二松学舎大付(東京)、花巻東(岩手)は市和歌山との対戦がそれぞれ決まった。
只見は春夏計9度の甲子園出場を誇る強豪に、気持ちを1つにして立ち向かう。オンライン抽選では、同一都府県での対戦を防ぐため予備抽選を実施。その後、17~32の番号を記されたカードの中で吉津は「自分の誕生日が8月30日なので」と「30」を選択。その後、フリー抽選で大垣日大が隣に入った。「投手力、守備力ともにレベルが高くて守備からリズムを作るチーム。何とか最少失点にとどめて自分たちの野球ができれば」と意気込んだ。
大垣日大の生徒数は1135人。只見町の人口(2月1日時点)3902人の約29%に相当する。昨秋は阪口慶三監督(77)の下で東海大会4強入りし、11年ぶり4度目のセンバツ切符をつかんだ。長谷川監督は「相手を分析するよりも、自分たちの野球が甲子園でどう披露できるかが鍵。只見らしい守りから試合を作り上げるゲームを作れればベスト」とゲームプランを明かした。
豪雪地帯にあり、冬季は土の上で満足な練習ができない。吉津は「(雪は)例年より多くて、降る時期も遅かったので例年とは違う只見でした」と振り返る。それでも限られた環境下で昨秋の課題だった打撃力や体力、筋力を重点的に強化。2月下旬には県内のグラウンドで調整し「土の上で練習できる時間も限られているが、いい雰囲気で1人1人が練習できている」と手応えを示した。
3月上旬は県内で練習試合を行い、勝負の一戦に向けてさらにギアを上げる。指揮官は「(選手には)甲子園ではまず1点を取ろうと話しました。そのチャンスを1つでも多く作っていければ」。町の声援を力に変えて粘り強く戦い、聖地では努力の結晶を見せる。【相沢孔志】
◆大垣日大 11年ぶり4度目の出場。投手は左腕エース五島幹士と右腕・山田渓太の2枚看板。2人とも昨秋は防御率1点台と高く、なかなか崩れない。打線は4番の西脇昂暉主将を中心に勝負強さが光る。
◆大垣日大・西脇昂暉主将 (只見は)とても強いチームだと聞いている。甲子園では、自分たちのスタイルである守備から攻撃につなげる大垣日大らしい野球で、1戦1戦チーム一丸となって戦っていきます。

