4回の広陵の攻撃で審判団が場内アナウンスで「謝罪」した件について、窪田哲之大会審判副委員長は「対応としては、正しい方向に修正して、変更して、再開しましたので、よかったと思っています」と審判団の対応を評価した。

4回無死一塁で、8番大山陽生捕手(3年)が一塁線にバント。ファウル地域に転がった弱い打球は荒れ気味のグラウンドで戻され、白線上に止まった。球審がフェアの判定をすると、一塁手が拾ってゆっくり一塁に送球し、打者走者はアウト。

しかし、一塁走者はファウルと勘違いして進塁をやめて一塁に戻ろうとしており、挟殺されて一塁走者もアウトになった。実は二塁塁審が打者のリアクションなどから判断して、誤って、ファウルのジェスチャーをしていた。

4人の審判団はすぐさまグラウンド上で協議。場内アナウンスで否を認めた。

「打球がイレギュラーバウンドでフェア地域に転がりまして(球審が)フェアという判定をしました。しかしながら、二塁の塁審がそれを誤ってファウルのジェスチャーをして、走者を止めてしまいました。守備は捕った打球を、打者走者を一塁でアウトにしようという守備行為だったので、私たちの間違いです。走者を二塁に進めて1死二塁で再開します。大変申し訳ありません!」

記録も「犠打成功」に訂正され、1死二塁として再開されたが、この回は無得点に終わっていた。

日本高野連の審判規則委員長でもある窪田大会審判副委員長は「4人のアンパイアは、事後の処置としては落ち着いて正しい方向で再開できたことについてはよかったと評価しています。ミスしたことはあってはならないことですけど、事後の対応としてはよかったんじゃないかと、そういう判断です」と話した。