木更津総合(千葉)が山梨学院との関東勢対決をタイブレークのサヨナラ勝ちで制した。13回裏、山梨学院が内野5人の特殊シフト(外野2人)を敷いたが、強攻策の末、最後は押し出し四球でサヨナラ勝ちした。

13回表の相手攻撃を併殺などで無失点で切り抜け、裏の攻撃へ。すると山梨学院は送りバントに備え外野手の1人を投手の横にシフト。内野手を5人とした。

木更津総合は3番菊地から。バントはせず強攻。左翼へフライを打ち上げた。二塁走者の山田がタッチアップで三塁へ。1死一、三塁から申告故意四球で満塁とすると、最後は5番須永がサヨナラ押し出し四球を選んだ。

五島卓道監督は「相手の陣形がちょっと特殊な、ちょっと戸惑ったんですけど、3番(菊地)だったので思い切って行けと。(三塁へタッチアップした)山田の走塁が光りましたね」と話していた。

 

◆タイブレーク 甲子園では18年春から導入され、延長12回を終え同点の場合、13回から無死一、二塁で行う。打順は12回終了後から継続。春は通算3度目で初のサヨナラ勝ちとなった。タイブレークの試合で両チームとも投手が完投したのは春夏を通じ初めて。