花巻東(岩手)の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手は、無念の甲子園デビューとなった。

市和歌山の米田天翼投手(3年)の前に、高校通算56本塁打(公式戦12本、練習試合44本)のバットは沈黙。4打数無安打1死球2三振で、チームも1点差で競り負けた。

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花巻東・佐々木麟太郎内野手一問一答

-試合を振り返って

佐々木 守備からリズムをつかめなかったこと、攻撃でつなげられなかったことの2つが今日の勝敗を分けたと思います。

-米田と対戦して

佐々木 市立和歌山さんのピッチャーは本当に素晴らしい投手でしたし、その中で自分がふがいない結果でチームの得点に貢献できず、自分の責任をすごく感じています。

-米田の高めの直球に手を焼いたが

佐々木 基本的には高めに入った甘いまっすぐをしっかり捉えていこうと、映像を見て高めにいくことが多かったので、それを逃さないようにという意識はあったんですけど、一番に自分が打てなかったことが、本当にふがいないと思っています。

-第1打席で空振り三振に倒れ、舌を出して悔しがったが

佐々木 あの時はチャンスだったので、とにかくつなぐ意識で狙っていた球ではあったんですけど、予想以上に高めにいって手が出てしまい、悔しさがあった打席でした。

-なかなか対応できなかったのは力みか、甲子園という大舞台だからか

佐々木 緊張する部分はあったが、それ以上にチームの3番として大事なところで点数を取れなかったのが、負けにつながっているので、夏に向けて一からやっていきたいです。

-甲子園のグラウンドに立つのは初めてだが

佐々木 小さい頃から夢に見て、絶対に立ってやると思っていた舞台にいよいよ立ったんですけど、自分でも大きく課題が残りましたし、自分のセンスのなさとか、そういうところが足りないと思っているので、夏に向けてこれからしっかり練習したいです。

-成長したい部分は

佐々木 監督にも入学してから先輩である大谷翔平選手と比べて「何もない」「早熟タイプ」とずっと言われてきましたし、今でもセンスがないと思っていますけど、それでも中軸を打たせてもらっている以上は、しっかり夏に向けて一から練習して、人一倍強いバッターになって戻ってきたいです。

-試合後の涙の理由は

佐々木 ここまでたくさんの方々に支えられて初戦を迎えた中で、チームが負け、個人としてもふがいない結果に終わってしまい、本当に自分自身、ふがいなさも責任も感じていますし、夏に向けてチームは0からやり直して、さらに強いチームになって戻ってきたいです。