大阪桐蔭が国学院久我山(東京)を投打で圧倒し、4年ぶりの決勝進出を決めた。初回、2死二塁からの3連打などで3点を先制。3回は丸山一喜(いっき)内野手(3年)の大会タイ記録の8打数連続安打も飛び出し、5点を追加した。丸山は記録に「意識していなくて、今初めて聞いたが、うれしいです」と喜んだ。3安打4打点には「勝つためにどんなことをしないといけないかを考えてやってきた。チームに貢献できて良かった」と振り返った。

9-0の6回には、主砲の松尾汐恩(しおん)捕手(3年)が左翼に2ランを放つなど毎回の19安打で13得点と一方的な展開で大勝した。

【センバツ】過去の決勝戦スコアと優勝校

西谷浩一監督(52)は節目の甲子園通算60勝目。準々決勝の市和歌山戦で大会最多タイの1試合6本塁打をマークし、準決勝も攻め手を緩めなかった。指揮官は「前の試合、本塁打が6本も出て、今日は大振りにならないか心配もありましたけど、1回からコンパクトに打ってくれましたので良い流れでゲームに入れました。(丸山は)よく打ってくれている。下級生のときから努力して、やっとレギュラーを取れて、チームの中心的にいいところで打ってくれています」と評価した。

決勝は近江(滋賀)と戦う。昨夏の甲子園で敗れた相手とあって、西谷監督は「昨年の夏、悔しい思いをして、そこからこのチームがスタートした。秋春と大きな山を登ってきて、最後は春の山を登り切りたい」と必勝を誓った。