第104回全国高校野球選手権岩手大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が盛岡市内で行われた。今大会は66校59チームが出場し、開会式では一関工の阿部翔悟主将(3年)が選手宣誓を行う。コロナ禍以前の夏に戻りつつあり、控え部員、保護者、一般客の入場に加えて応援団の入場、ブラスバンド演奏も認められる。

今春センバツに出場し、春の県大会も制した第1シードの花巻東は、13日の初戦(2回戦)で花巻農-黒沢尻北戦の勝者と対戦する。高校通算71本塁打の佐々木麟太郎内野手(2年)、同50本塁打の4番田代旭主将(3年)を中心とした切れ目のない強力打線を武器に、19年以来3年ぶりの夏の甲子園出場を目指す。田代主将は「目の前の相手に集中して、優勝を目指しているが、上を見すぎずに一戦必勝で頑張っていきたい」と意気込んだ。

春の県大会で準優勝した第2シードの盛岡大付は、2連覇へ向けて13日の初戦(同)で宮古商工-平舘戦の勝者と戦う。中沢舟汰主将は「2連覇がかかっているのは自分たちだけ。どこの高校さんも自分たちを倒しにくるが、伝統の打ち勝つ野球で勝っていきたい」と力を込めた。プロ注目の最速149キロ右腕、斎藤響介投手(3年)を擁するノーシードの盛岡中央は、12日の1回戦で江南義塾盛岡と激突する。

順調に日程を消化していけば決勝は22日に開催予定。決勝舞台となる岩手県営野球場は、老朽化により来年3月限りで閉場されるため、同球場では最後の夏を迎える。