八戸学院光星(青森)が出場10大会連続で初戦突破を決めた。11年夏から3季連続で甲子園準優勝を果たしている名門は、3年ぶりの聖地で創志学園(岡山)を7-3で破った。前日6日には一関学院(岩手)がサヨナラ勝ちで1勝を挙げており、東北勢は2戦2勝となった。

強打の八戸学院光星が中盤に目覚めた。4回1死一、二塁で野呂洋翔内野手(3年)が、初球の内角120キロスライダーを右前に運んで先制打。なおも1死一、三塁で続く織笠陽多外野手(3年)が、カウント1-1から121キロスライダーを捉えて左犠飛で追加点を放った。2-1の5回2死二、三塁では中沢恒貴内野手(2年)が、2ストライクから外角低め139キロ直球を右翼線への2点適時二塁打とし、8回にも3点を加点してリードを広げた。

投げては先発左腕の渡部和幹投手(3年)が、5回5安打1失点で試合を作った。6回から2番手でマウンドに上がったエースの洗平歩人(あらいだい・あると)投手(3年)は、元中日投手で同校OBの父竜也さん(43)が見守る前で粘投。2点リードの7回に一打逆転となる1死満塁のピンチを招いたが、踏ん張って勝利に貢献した。

初戦を突破して仲井宗基監督は「本当にとにかく素晴らしいの一言に尽きます」と力を込めた。打線は4回から8回までに11安打をたたみかけ「『打の光星』を復活させたいと強化してきた。選手はよくやってくれました」。次戦に向けては「全員野球で一戦必勝でやっていきたいです」と意気込んだ。

◆初戦10連勝 八戸学院光星が夏の甲子園で出場10大会連続初戦突破。夏の初戦10連勝以上は中京大中京17連勝、明徳義塾16連勝、PL学園11連勝に次ぎ、智弁学園10連勝に並ぶ4位。継続中の学校では静岡商、今大会出場の大阪桐蔭の各9連勝を上回り最長。