海星が、76年大会以来46年ぶりとなる夏の甲子園ベスト8を逃した。

勝負どころで、右腕エース宮原明弥(3年)が痛恨の一発を食った。1-2と1点ビハインドの7回裏2死満塁、131球目。142キロ速球を、近江の4番山田陽翔(3年)に左翼席へ運ばれた。

カウント2ボールからの3球目。「思い切り投げることを考えた」という。山田との投打両面での対決を「投げても打ってもすごい選手。絶対に負けないという気持ちだったけど、どこに投げても打たれそうなオーラがあった」と振り返った。

加藤慶二監督(48)は「先制できたのはできすぎですが、エラーで追いつかれたのが悔しい。1-0、2-1に勝機を求める中で、タイムリーエラーは致命的。集中力がすごくあるチームでしたが、この試合に限ってはほめられる部分はありません」と、期待が大きかっただけに厳しい。また山田についてはピッチングを「勝負どころで一番いいボールを投げる。ウチのレベルを超えていた」と評価。打撃についても「スター性を持ってると思う」と話した。

▽海星・柿本彩人外野手(3年=主将としてチームを引っ張り)「このチームで主将ができたことは誇りです。いい経験で、ありがたい時間でした」。

▽海星・森誠太内野手(3年=4番で4打数2安打)「スタンドにはベンチ外のメンバーや、長崎から家族などが応援にきてくれていた。これが海星だと知ってもらうために食らいつきました」

▽海星・西村陽斗捕手(3年=5番で4打数2安打)「守り負けて悔しいの一言です。山田投手は本当に素晴らしい真っすぐとスライダーでした」

▽海星・牧真測(まひろ)外野手(3年=2回2死二塁で右前に先制適時打)「相手の山田投手は、序盤高めにボールが浮くことが多かったので、そこをたたけました。この仲間と戦えてうれしかったです」

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