活動休止中のPL学園(大阪)硬式野球部のOB総会が7日、大阪市のホテルで3年ぶりに行われた。新型コロナの影響でここ2年は中止していた。

野球部復活に向けて精力的に活動してきた桑田真澄会長(54=巨人ファーム総監督)は、進展がない状況を報告した。「以前は幹部の方から『復活を考えている』という言葉を引き出せたが、そこから全く前進がない。生徒数も減少していることを報告した。生徒数が増えないと野球部自体も成り立たない。何とか復活してほしいのが我々の願い。それを今日皆さんと確認した。厳しい現状ではあるが、我々は粘り強く復活をサポートしたい」と明かした。

19年から桑田氏がOB会長に就き、PL教団側と復部に向けた話し合いを本格化。関係も良化したことで機運が高まっていた。だが教団の3代教祖が20年12月に死去。いまだ後継が決まっていないことも影響しているようだ。桑田氏は8日に教団の幹部と毎年恒例の面会を行うことも明かした。

春夏の甲子園で通算96勝、7度優勝の名門だが、部員間暴力などの不祥事をきっかけに、16年夏の大阪大会を最後に活動休止。17年3月に大阪府高野連を脱退した。

OB総会には元監督の中村順司氏(76)はじめソフトバンク松山秀明1軍内野守備走塁コーチ(55)、中日片岡篤史2軍監督(53)、宮本慎也氏(52)、阪神1軍打撃コーチに就任予定の今岡真訪氏(48)らが姿を見せた。

今秋のマスターズ甲子園に初参戦することが決まった宮本氏は「僕が出て、若い選手が集まってくれるならと喜んで引き受けました。僕らがやってきた3年間を忘れてほしくない。いろいろなところからPL学園が高校野球をリードしてきた学校なんだという発信ができたらいい」と語った。