高校野球のU18日本代表候補強化合宿は6日、3日間の日程を終えた。全国から35選手が参加(1人辞退)。馬淵史郎監督(67)は個人で目立った選手に「ちょっと違うなと思ったのは武田くん。瞬発力がすごい。投手で素晴らしいし、打者としたら一級品。スイングスピードが速く、木製でも打撃が全然変わらない」と山形中央・武田陸玖投手(3年)を挙げた。

左腕は5日の紅白戦で最速144キロの直球を投げ、打撃でも鋭い打球を連発。同監督はW杯でも採用される通称「大谷ルール」の使用も「当然ある」と即答。武田に外野の練習もするよう伝えた。

二刀流でのプロ入りを目指す武田は「3年後のWBCで大谷さんと世界一を目指したい」と大きな目標を掲げる一方、「今回、自分の現在地を知れました。特に(大阪桐蔭)前田くんは制球もいいし変化球の精度も本当にすごい」とレベルの差を実感。まずは夏の大会で成長を示すつもりだ。【柏原誠】