直球の最速148キロの剛腕、日本文理の高橋史佳投手(3年)が公式戦初勝利を決めた。村上桜ケ丘に9-0の7回コールド勝ち。6回を被安打3、7奪三振で無失点に抑えた。

    ◇   ◇    ◇

高橋の春は88球の快投で幕を開けた。持ち前の直球でグイグイ押し、立ち上がり3回9アウトのうち、三振6。4回無死に連打を浴びても、顔色ひとつ変えない。無死一、二塁から一邪飛、三邪飛、中飛で危機を脱した。5回にも四球と犠打エラーで無死一、二塁と再びピンチを背負ったが、無失点で切り抜ける。「走者を背負っても粘れたのが収穫」とエースは話した。

鈴木崇監督(42)は「何だかんだ、初勝利なんですよ」と明かした。背番号1をつけたのは昨秋の北信越大会から。県大会は左大腿(だいたい)裏の肉離れに見舞われ、登板の機会はなかった。昨夏の甲子園で2番手として146キロをマークした右腕の現在の最速は148キロ。大台へあと2キロだが「持ち味の直球で押す投球をしていれば、数字もついてくる」と言う。

1学年上には昨秋ドラフトでロッテ3位指名の田中晴也投手(18)がいた。「田中が長男、高橋が次男」と2人を比較する鈴木監督は「次男の身近には超えなければならない長男がいた。身近な目標が成長を促す。楽しみにしている」とエースのこれからに期待した。理系科クラスで数学が得意教科だけにマウンド上でもクレバー。「ここからドンドン積み重ねていく。勝利に貢献する投球を意識したい」。エースとして、主将としてチームの勝利を見渡していた。【涌井幹雄】