最後の夏に「3づくし」だ!
東北学院榴ケ岡が仙台西に8-1で7回コールド勝ちし、3年連続で初戦突破を果たした。
藤田正三(まさみ)外野手(3年)が「5番右翼」で出場し、先制適時打を含む3安打3打点の大暴れ。今春公式戦は左膝のケガで出場は代打に限られたが、大事な初戦で「復活」をアピールした。山形では、山形学院が新庄神室産に12-4の7回コールド勝ち、福島では、田村が相馬総合に7ー5の逆転勝ちで、それぞれ2回戦に駒を進めた。
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夏の太陽が“さんさん”と照らす中、藤田がバットで存在感を見せた。1回2死二、三塁で迎えた今大会初打席。先制のチャンスでも冷静だった。「今までやってきたことを出す。無心で『平常心を大切に』ということを念頭に置いていた」。カウント2-1からコンパクトに振り抜き、先制2点中前適時打で雄たけびを上げながらガッツポーズ。2点リードの5回1死満塁は右前適時打で加点し、7回1死は中前打でコールド勝ちを呼び込んだ。
チームを引っ張る存在になる。3月の練習試合では、けん制で帰塁した際に左膝を負傷。それでも「振ることはできた」とスイングを重ねて調整し、今春は打撃技術を買われて背番号2桁でベンチ入り。状態も万全となった本番の夏は、背番号「9」で先発出場。苦難を乗り越えてきたからこそ、1回のチャンスで佐々木貴紀監督(43)は「苦しさは春に味わっているので、打ってくれると思っていた」と信頼を寄せていた。
14日の2回戦は、21年以来となる東北学院との「学院ダービー」に決定。組み合わせ抽選会後には3年生の引退試合を行っており、指揮官は「学院全体で盛り上がりたい」と対戦を心待ちにする。勝利は譲れない。殊勲の藤田は「目の前の敵だけに集中する。先のことは考えない」。戦線に復活したバットマンは、どこが相手でも初戦以上の活躍に燃える。【相沢孔志】

