花巻東が4年ぶり11度目の優勝を決め、4月開業の新球場きたぎんボールパークで初めて行われた選手権大会で初代王者に輝いた。
盛岡三に10-0で快勝。打線が13安打10得点と爆発し、投げては最速147キロ右腕・小松龍一投手(2年)が3安打17奪三振完封。投打がかみ合う完璧な内容で、県勢最多Vの盛岡大付に優勝回数で並ぶとともに、夏の甲子園出場を果たした。
花巻東が悲願の頂点に立った。10点リードの9回2死三塁、最後の打者を空振り三振に抑えた小松がガッツポーズを決めると、笑顔のナインが次々とマウンドに集結した。主将の千葉柚樹内野手(3年)は「入学してからこの大会のためにみんなで力を合わせてやってきた。弱いチームだったが、最後にこのような形で終われて本当にうれしいです」。昨年が4強、21年が準優勝、20年が独自大会4強で、19年以来4年ぶりの優勝となった。
「逆襲」をテーマに今夏に臨んだ。
「1、2年生の時に先輩たちが夏の大会で涙を流す姿を見てきたので、自分たちで必ず逆襲して、今年こそ甲子園に行くんだという思いでやってきました」
序盤から打線が爆発した。初回無死満塁、4番北條慎治外野手(3年)の右前2点適時打で先制。なおも1死一、三塁で、6番広内駿汰外野手(3年)も左翼フェンス直撃の適時打で続く先制パンチで流れをつくった。2回にも3点を挙げ、序盤で主導権を握った。
昨秋の新チーム始動時は佐々木麟太郎内野手(3年)が主将に就任し、昨年9月の県大会を制した。第1代表として同10月の東北大会に臨んだが、鶴岡東(山形)に敗れて初戦敗退。センバツ出場が絶望的となった。チーム内では佐々木麟に頼りすぎている部分があり、話し合いの末、主砲の負担軽減で千葉が新主将に。千葉自身は「リーダー向きではない」と話すものの、佐々木航陽外野手(3年)は「柚樹のひたむきな姿勢がチームがまとまるきっかけになった。彼が主将で良かったです」と言った。
来る甲子園に向けて千葉主将は「岩手から日本一を達成できるように頑張ります」。一戦必勝を貫き、聖地で逆襲の花巻東を示す。【山田愛斗】

