制限のない球児の熱い夏が、4年ぶりに帰ってくる。第105回全国高校野球選手権大会が6日、甲子園で開幕する。5日は開会式のリハーサルが行われ、対面での監督対談も、コロナ禍を経て4年ぶりに実施された。

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初出場の共栄学園・原田健輔監督(37)は名刺を差し出しながら、聖光学院・斎藤智也監督(60)にあいさつした。斎藤監督は「浦和学院OBなんだよね? コーチはしていたの?」と初々しい敵将の経歴に興味津々だった。

共栄学園が東東京大会から掲げる目標は「見ている人に感動や勇気、笑顔を届けること」。その思いは、聖地に来ても同じだ。選手たちは普段と変わらずに練習しており、原田監督は「勝ち負けではなくやってきていて、それは変わらない。全国の人に何かを届けられるようにしたい」と話した。

2年連続18度目出場の聖光学院・斎藤監督は、春夏の甲子園通算28勝を誇る百戦錬磨。「甲子園には魔物がいると言いますが、私はいないと思っている。試合後にやり切ったと言えるように戦いたい」と冷静に話した。

 

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