第105回全国高校野球選手権記念大会第7日の12日、八戸学院光星(青森)とノースアジア大明桜(秋田)が、第1試合で「東北勢対決」に挑む。仲井宗基監督(53)と輿石重弘監督(60)が監督対談に臨み、対戦校の印象やキーマンなどを語った。両校は今春東北大会準決勝で対戦しており、八戸学院光星が8-5で逆転勝ちした。

-抽選会で対戦が決まった際の率直な思いは

仲井監督 昨年、仙台育英高校が東北に優勝旗を持ってきてくれましたので、東北同士で当たるのは、嫌というよりかは避けたいなと。他のチームの活躍は我々も力になる。(明桜も)本当に優勝を狙える、力があるチームだと思っていましたので、願わくば当たりたくなかったのが率直な気持ちです。

輿石監督 キャプテン(猪原空駈斗)がこっち(関西)に来る前から「光星さんと当たってリベンジしたい」と言っていたので、僕はそれだけはやめてほしいというような感じでした(笑い)。率直なところはもう少し、東北対決じゃない方が良かったかなと思いました。

-対戦校の印象は

仲井監督 エースの難波(佑聖)君をはじめ、非常にきめ細かい野球をされるなと思います。ディフェンス力、走塁、本当に洗練されて、鍛えられたチームだと思います。

輿石監督 スケールの大きな野球で、特にバッティングが素晴らしい。2枚の2年生左投手(洗平比呂、岡本琉奨)は将来、日本球界を背負って立つような投手だと思います。

-試合のキーマンは

仲井監督 甲子園は日替わりでラッキーボーイのような選手が出てきた時に、チームは乗っていくかなと思います。誰がというよりも全員がキーマンになってもらいたい。ピッチャーがしっかりと自分の力を発揮してくれれば。

輿石監督 6月の東北大会は、1発の本塁打から一気に流れが変わりました。投手陣になると思います。

-地元で応援している方にどういう試合を見せたい

仲井監督 野球人口も減り、青森県大会も出場校数がどんどん減っている状況ですので、子どもたちが野球をやりたいと思ってもらえるように、そういう気持ちが伝わるような野球をやりたいなと思います。

輿石監督 秋田県大会は7日間、順延がありました。大雨の被害に遭われていた県民の方々がいます。元気や勇気、感動などを送ることができればと思います。元気な姿を見せて、秋田県代表として頑張りたい。

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