野球部監督の不祥事が報じられた大阪偕星学園は4日までに、同校公式ホームページ内で梶本秀二校長名でコメントを発表した。

文春オンラインが1日、元プロ野球阪神の選手で、昨年1月から同校監督に就任した岩田徹監督(56)が生徒に対して暴力行為を行ったと報道した。

それを受けて同校は、同監督が暴力行為を認め、指導停止処分を受けていることを明かした。大阪府高野連に報告済みで、処遇は日本学生野球協会審査室、日本高野連からの処分決定後に再度検討するとした。以下は発表文の抜粋。

「不適切な指導があったことが8月22日夜、SNSにて投稿された動画から発覚しました。翌23日、管理職から監督に聞き取りを行ったところ、生活態度等について生徒に指導する際、平手打ちや押し倒す暴力行為があったことを認めました。押し倒す暴力行為については昨年発生したことであり、事態の報告がなされていなかったことについて、監督は『指導の不適切さ』の認識欠如があったと認めております。監督は、技術指導だけではなく私生活の指導にも重点を置き『野球人として立派な大人に成長長してほしい』という強い思いをもって、保護者の皆様ともコミュニケーションをとりながら、日々指導にあたっております。その思いがあふれ、このような行き過ぎた指導になってしまった、と説明がありました。本校としましては、指導の現場での暴力行為は、どのような経緯・関係性があろうと看過できるものではないと考えております。今後も継続して、コンプライアンスを徹底するとともに対話を重んじた学校づくりを目指してまいります」

一方で動画の流出経路についても問題視しており「当該動画は野球部寮内防犯カメラのものでありますが、情報管理の観点から、防犯カメラ映像を視聴できる人間は限定しており、ごく少数かつ特定のスタッフのみが確認できる体制でありました。しかしながら、このような事態に至ったため、警察にも相談をしています」とした。