常総学院(茨城1位)が、花咲徳栄(埼玉1位)との乱打戦を制し4強入りを決め、3年ぶりの来春センバツ出場を当確にした。
ひと振りで、常総学院・武田勇哉内野手(2年)の名前を知らしめた。9-5で迎えた6回無死、9球団のスカウトが視察する前で、内角直球を振り切り、高校通算11本塁打となる左越えソロを放った。粘る花咲徳栄の反撃を封じ「塁に出ることを考えていた。ヒットの延長線がホームラン。その通りにできました」。1打席目には先制の左前打。2打席目には逆転の左前2点適時打。長打あり、単打あり。同じ来年のドラフト候補の花咲徳栄・石塚裕惺内野手(2年)が3安打とアピールする前で、3安打4打点を挙げ、勝負強さと捉える能力、長打力を見せつけた。
小さいころから夢はプロ野球選手だった。父康宏さん(53)の「どんな時も目標を見失うな」という指導の下、紙に目標達成のための必要な要素を細分化。そのための道のりをチャートで書き記した。康宏さんは「目的意識を持たせたかった。常に考えてやらせました」。そこには、プロ野球選手を頂点に、常総学院に進学、甲子園出場、そして優勝の文字も。武田は自分の思い描いた道を着実に歩いている。
4強入りを果たし、来春のセンバツ出場を引き寄せた。「島田監督からも甲子園はいいところだと聞いている。目指しているのは甲子園優勝です」。力強く話す武田の目は、春の頂点をしっかりと捉えている。【保坂淑子】

