怪物を超えるか-。東海大相模の150キロ右腕で背番号15、福田拓翔投手(2年)が夏初先発の藤嶺藤沢戦でベールを脱いだ。最速147キロの直球にスライダー、フォークを交ぜて6回まで完全試合ペース。「バランス良く投げられて、コースにきっちり決まっていたので良かったです」と高次元の投球を繰り広げた。
最終的に8回2安打11奪三振、ストライク率は71%に達した。木村海達(かいたつ)捕手(3年)によると配球上のボール球もそれなりにあり、制球の精度はかなり高い。原俊介監督(46)が「まとまりすぎると狙われるから、今後は散らしていくのも必要」と課題を挙げるほどのレベルにある。
何よりの証言者がネット裏にいた。左腕エースの藤田琉生投手(3年)を視察に来た中日小山良男スカウト(44)だ。横浜高時代に“平成の怪物”こと松坂大輔氏とバッテリーを組んだ。高2時点の松坂氏と福田を比較すると「全然、福田君の方が」と即答。「松坂は2年夏はまだ球があちこちばらついていた。エンジンの大きさは松坂がすごかったですが、まとまりのレベルの高さは福田君はすごいです」とたたえる。
スカウト陣には「今年の候補に交ぜても上位候補」という声もある。8強進出を決め、あと3勝で甲子園が決まる。出場となれば騒がれること必至の右腕。「夢に向かってまっすぐに進んでいきたいです」とさわやかな言葉で快投の1日を締めた。【金子真仁】
◆福田拓翔(ふくだ・たくと)2007年(平19)4月16日生まれ、兵庫・明石市出身。中学時代は明石ボーイズでプレー。今春の桐光学園戦で非公式ながら150キロをマーク。右投げ右打ち。184センチ、80キロ。

