3年ぶりの日本一を狙う仙台育英(宮城)が鳥取城北(鳥取)に快勝。2年ぶりの白星を挙げるとともに出場4大会連続で初戦を突破した。先発の左腕、吉川陽大投手(3年)が今大会の完封一番乗り。140キロ台の直球とスライダーなどを低めに集めて5安打完封、12三振を奪った。
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ベンチ入りの1年生3人衆もそろって甲子園デビューを飾った。春からスタメン出場している元U15日本代表の砂涼人内野手は1打点。4回に1点を先制し、なおも1死二、三塁の好機でスクイズ。「ここで決めないと相手に流れもいきますし、絶対に決めてやるという思いがありました」。外角高めに外されたような3球目を一塁手の前に転がし、貴重な追加点をもたらした。「ずっと目標にしていた場所(甲子園)なので、1年生でこんな経験ができることに感謝したいです」と喜びをかみしめた。
遊撃手の砂と二遊間コンビを組む有本豪琉(たける)内野手も1安打1犠打。「初めは緊張しましたけど、全部楽しみに変えてプレーをしました」。最高の景色だった。「自分に求められているのは長打とか、ファインプレーではなく、安定感だと思っているので、冷静なプレーをしていきたいです」と次に向けて意気込んだ。
さらに、倉方湊都捕手の頼もしさも光った。足がつった大黒柱の川尻に代わり、8回から守備についた。川尻からは「あとは頼んだ」と声をかけられた。「その気持ちを受け取って、川尻さんの分まで頑張りました」。無失点を続けていた先発吉川をリードし、最後までホームベースを踏ませなかった。宮城大会からアクシデントに備えて準備してきた。これが大舞台で実り、チームのピンチを救った。入部から4カ月の新戦力も武器のひとつだ。

