昨秋中国王者の崇徳(広島)はタイブレークの末に敗れ、50年ぶり甲子園星とはならなかった。エース左腕の徳丸凜空投手(3年)は再登板も含めて9回2/3を投げて18安打13失点。「すごい悔しい気持ちでいっぱい。エースとしてチームに申し訳ない」とうっすら目に涙を浮かべながら肩を落とした。
粘りきれなかった。延長10回は「ピンチを0点で切り抜けて攻撃へという思いだった。真っすぐで抑えることで勢いづくと思った」と直球で押した。ただ、3点を勝ち越されるとマウンドを降りた。再登板後も失点し、流れを止められなかった。
アルプスからの応援も感じていた。生徒や学校関係者ら1700人に加え、山崎隆造総監督(67)ら100人を超えるOBも駆けつけた。「ALL崇徳」と掲げられた横断幕の前で、タオルやポンチョ、スティックバルーンなどで黄色に染め上げた。徳丸も「いろいろな方が協力してくださった。1回戦敗退という結果になってしまって申し訳ない。恩返ししたかった」と唇をかんだ。
33年ぶりの甲子園はチームの財産に変えるつもりだ。「この経験を生かしてもう1回夏に戻ってこれるように全員でやっていきたい。夏は勝てるピッチャーになって戻ってきたい」と決意を語った。
▽崇徳大深(8番DHで1安打)「自分は守備に課題があるので、春の出場は正直ないと思っていました。でもDH制度ができてからチャンスだと心の中で思っていました。DH制は自分に適していると思います」

