中京大中京の川石大空(たいら)捕手(2年)が、今大会から導入された指名打者制で「DH初安打」を決めた。第1試合で両軍DHにヒットが出ず、2回2死一塁の第1打席で放った右越え二塁打が甲子園大会での歴史的な1本になった。試合後に注目を浴び「今知ってびっくりです」と喜んだ。

「初球からフルスイングする準備はしました。守備のことは考えなくていい。打撃に集中できてよかったし結果も出せた」。昨秋は主にブルペン捕手で公式戦は1打席のみ。だが、持ち味の打撃に専念できるDH制により、甲子園という大舞台でスタメンに抜てき。しかも高校での公式戦初安打が記念の一打になった。

背番号19を「7番DH」で送り込んだ高橋源一郎監督(46)は「練習試合で打率を上げていて、下位から上位につなげたかった」と狙いを明かした。ただ4打数1安打はDHとしては物足りない数字に映ったようす。「相手も分析するしすぐ対応できる器用さはない。(研究される前に)2打席で交代していいかもしれない」と今後の起用法を思案した。

試合は体重96キロの大砲・松田知輝内野手(2年)が、1-1の6回に大会1号の勝ち越しソロを左翼に運ぶなど、3-1で快勝。春の甲子園勝利で並んでいた同じ愛知の東邦をかわして、単独1位の59勝目を挙げた。創部104年で、春夏11度の甲子園優勝も歴代1位を誇る名門校。DH制初安打で、「CHUKYO」の歴史に新たな1ページを加えた。【中島麗】

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