元阪神の麦倉洋一監督(54)が、監督として甲子園球場に凱旋(がいせん)を果たしたが、勝利で飾ることはできなかった。三重の先発、上田晴優(せいゆう)投手(3年)のカーブ、スライダーに翻弄(ほんろう)され、6安打完封負け。「低めの変化球を追いかけすぎた。絶対振ったらダメという指示を早く出すべきだった。私の責任。今日は三重さんの前に何もできなかった。完敗です」と、話した。
89年、3年夏の甲子園に出場。同年ドラフト3位で阪神に入団し、甲子園でプレー。引退後はスポーツ用品のメーカーに就職し、仕事として甲子園球場へ。そして今回は監督として甲子園に足を踏み入れた。「それぞれの思いがあるんですが、後輩たちを甲子園でプレーさせたいというのが監督就任時の目標だった。こうして後輩たちと一緒に甲子園に来られたっていうことは、まず1つ大きなステップアップができたんじゃないかな」と、自身が歩いてきた道を振りかえった。
次なる目標は甲子園での勝利だ。「この子たちが、ここからもうひと回り、ふた回りと大きくなって、この夏、ちょっと違った形でまたここに来られたら、と思ってます」。甲子園球場とともに歩んできた麦倉監督の野球人生。まだまだ先は長い。

