<高校野球東東京大会:帝京20-1産業技術高専>◇10日◇1回戦

 帝京がわずか4イニングで20点を奪い圧勝で1回戦を突破した。1回裏、1死一塁から一塁手でスタメン出場した最速148キロ右腕、3番伊藤拓郎(3年)が左翼へ先制2ラン。「エンドランのサインだったけど、インハイにボールが来てしまって…」と大根切りで左翼席へ打ち込んだ。

 16点差とした4回裏1死二、三塁からは4番松本剛遊撃手(3年)が3ランを放ちダメを押した。弾丸ライナーでの高校通算30号に「神宮で打ちたいと思っていたんです」と笑顔。1、2年生12人がベンチ入りの若いチームだが、3年生の伊藤が4打点、松本が5打点と2人で9打点の大暴れだった。前田三夫監督(62)は「(今日は)まあまあかな。もらった点でなく、打ったからね。ミスも出たけど、それもいいだろう。あと(決勝まで)7試合あるから頑張らないとね」と上機嫌で語った。