<全国高校野球選手権:大阪桐蔭3-0光星学院>◇23日◇決勝◇甲子園

 春は接戦を勝ち抜いた大阪桐蔭は、今大会は一度もリードを許さず、優勝候補にふさわしい戦いぶりで史上7校目の春夏連覇を達成した。

 初めて偉業を成し遂げたのは1962年の作新学院(栃木)。エース八木沢が夏の甲子園大会では赤痢で登板できなかったが、2番手の加藤が準決勝、決勝で完封する快投を演じた。

 66年の中京商(愛知)は決勝で、春は土佐(高知)、夏は松山商(愛媛)の四国勢を下し、甲子園大会通算10度目の優勝を遂げた。

 79年には尾藤監督率いる箕島(和歌山)が、夏の3回戦で星稜(石川)との延長18回の死闘を乗り越えて栄冠を勝ち取った。公立校で春夏連覇を成し遂げたのは箕島だけ。

 87年のPL学園(大阪)は立浪、片岡、宮本、野村らその後プロで活躍する選手をそろえ、桑田、清原の“KKコンビ”でも届かなかった快挙を達成した。

 98年の横浜(神奈川)もドラマチックだった。夏は準々決勝で延長17回の末にPL学園を振り切り、準決勝は0-6から8、9回に7点を挙げて明徳義塾(高知)に逆転勝ち。さらに決勝では松坂が無安打無得点試合を演じ、偉業に花を添えた。

 2010年の興南(沖縄)は左腕島袋の力投と強打線で勝ち進んだ。夏の決勝は13-1で東海大相模(神奈川)に大勝し、深紅の大優勝旗が初めて沖縄に渡った。