<全国高校野球選手権:福井商4-3帯広大谷>◇10日◇1回戦

 春夏通じて初出場の帯広大谷(北北海道)が福井商に敗れ、甲子園初勝利はならなかった。

 1回裏に先制を許したが、2回表に角雄平三塁手(3年)の中前適時打で同点。6回表には、再び角が左中間へ適時二塁打を放って勝ち越した。先発した2年生左腕の佐藤和真は直球とスローカーブのコンビネーションが良く粘り強く投げたが、8回裏につかまり逆転を許した。最終回は亀井紳之介右翼手(3年)の大会16号ソロ本塁打で追い上げたが、後1点及ばなかった。

 網野元監督(41)は「(先発の)佐藤が100%以上を出してくれた。低めに丁寧に投げてくれた。選手を勝たせてあげたかった」と、振り返った。