<高校野球奈良大会:智弁学園8-6天理>◇28日◇決勝◇佐藤薬品スタジアム

 智弁学園が3年ぶり17度目の夏の甲子園出場を決めた。

 初回から4点を先制し、5-0の5回無死一塁で主砲の岡本和真内野手(3年)が左翼の芝生席奥の防御柵で止まる高校通算73号のダメ押し2ラン。守っては再三、天理に満塁機をつくられながらも、しのぎきった。

 済美(愛媛)・安楽智大投手(3年)や前橋育英(群馬)・高橋光成投手(同)らドラフト1位候補が地方大会で姿を消す中、センバツの1試合2本塁打で鮮烈な印象を残したスラッガーが自身初の夏切符を手に。

 「甲子園といえばやはり夏。日本文理と中京大中京の決勝が印象的でした。あきらめない力を見せられた。ぼくらもどこにも負けない試合をしたい」と、全国への思いを語った。