<全国高校野球選手権:大垣日大12-10藤代>◇12日◇1回戦

 大垣日大(岐阜)が甲子園史上最大タイの8点差を逆転して2回戦進出を決めた。

 ベテラン阪口慶三監督(70)は「涙が噴き出るくらい感激しております」とインタビューで話した。

 1回表に8失点。それでも選手には「まだ1回だから。四球を選べば2、3点取れる。打ち急がないように球数を投げさせよう」と話したという。

 1回裏に4点を返し4点差としたが5回表に2ランを浴び再び6点差。「この2点で勝負あったかな、と。でも5回が終わってグラウンド整備をしている間に『このままでは岐阜に帰れないよ』と子どもたちにはいいました」。

 すると6回に1点を返し4点差。7回には3点を奪って1点差。そして8回、無死一、三塁から内野ゴロの間に同点とすると、5番野崎の2ランでついに逆転した。

 その瞬間の気持ちを問われ「1回戦なのに涙が出ちゃってさあ。テレビに映ったら恥ずかしいと思ってすぐに拭きました」と興奮気味にふり返っていた。