＜全国高校野球選手権

　大垣日大１２－１０藤代＞◇１２日◇甲子園

　大垣日大（岐阜）が初回の８点差をひっくり返し、夏は７年ぶりの勝利を挙げた。初回、先発のエース高田航生（こうき＝３年）が制球に苦しみ、押し出しにランニング本塁打などで８失点。

　いきなり絶望的な点差をつけられたが、その裏に４点を取り返した。５回に２ランを打たれて再び点差をあけられたが、じわじわと点差を詰めて７回に大久保隆志主将（３年）の適時三塁打などで１点差。８回に種田（おいだ）真大内野手（同）の三塁打をきっかけに追いつき、野崎文志内野手（同）が決勝２ランを放った。

　阪口慶三監督（７０）は「こんな展開は初めて。一生の思い出になります」と声を震わせた。