<全国高校野球選手権:鹿屋中央2-1市和歌山>◇13日◇1回戦

 サヨナラで初戦突破した鹿屋中央の3番・徳重仁三塁手(3年)は、8回の同点適時中前打を含む3安打と初出場初勝利に貢献した。

 三塁を守り4回と6回に2度ゴロをさばきアウトにすると、一塁側アルプスに向かってガッツポーズした。県大会前の6月初旬に右鎖骨を骨折した木之下彗内野手(3年)へ向けたものだった。

 徳重は「木之下の分も背負っている。俺の活躍を見たか?

 と伝えたい」。この日は木之下のグラブで三塁を守った。故障前まで正三塁手でクリーンアップを打っていた木之下の穴を本来は一塁手の徳重がしっかりと埋めた。