<高校野球沖縄大会:浦添商8-5沖縄尚学>◇15日◇決勝◇沖縄セルラースタジアム那覇
「沖縄尚学有利」の下馬評を打ち破り、浦添商が逆転勝ちで4年ぶり4度目の甲子園切符をつかみ取った。
常にリードされたが、ピタリとついていった。1回に2点を先制されると、すぐに宮里泰悠投手(3年)の本塁打などで同点。リードを許しても3度追いつき、ついに8回に勝ち越した。1死満塁から内野ゴロを相手守備が後ろにそらして2点を奪うと、さらにスクイズ(記録は野選)で1点追加。「まさかこんな結果になるとは。子どもたちがよくやりました」と就任2年目の宮良高雅監督(43)も選手の粘りに目を見張った。
本塁打を打った宮里はマウンドでも奮闘した。同点とした直後の5回無死三塁で、先発照屋光投手(3年)をリリーフした。準決勝では宮里が同点に追いつかれて照屋に交代しただけに「いつも照屋が抑えてくれるので今日は絶対に抑えようと思った」と宮里は気合十分だった。自己最速の142キロを出して9回まで1安打無失点に抑え終盤の逆転劇を演出した。
2人は小学生から同じチームで、コザ中からのダブルエース。背番号は常に宮里が1番だが「ライバルだけど頼りにしています」と宮里。151キロ右腕の照屋も「宮里がいるから思い切り投げられる」と信頼し、夏の6試合もすべて2人で投げ勝ってきた。
2回戦でシードの興南を破り、準決勝では延長14回でサヨナラ勝ち。そして決勝で優勝候補を打ち破り戦うたびにどんどん強くなってきた浦添商は、甲子園で全国の強豪と対戦してさらに大きくなる。【前田泰子】
◆浦添商
1971年(昭46)琉球政府立浦添商業高校として創立され、72年の本土復帰に伴い県立浦添商になった。総合ビジネス科、情報処理科、国際観光科の3学科があり生徒数は905人(女子は659人)。野球部は創立の翌年に創部。甲子園には過去春1度、夏3度出場し、97年、08年の夏に4強入りした。部員数は102人。OBに有銘兼久(楽天)佐村トラヴィス幹久(DeNA)がいる。所在地は沖縄県浦添市伊祖3の11の1。仲宗根清校長。◆Vへの足跡◆1回戦3-0西原2回戦5-4興南3回戦11-7普天間準々決勝2-0嘉手納準決勝3-2前原決勝8-5沖縄尚学

