<高校野球長崎大会:佐世保実4-3長崎日大>◇21日◇決勝◇長崎県営

 佐世保実が延長11回サヨナラ勝ちで、2年連続5度目の甲子園出場を決めた。エース左腕、木下愛(3年)が投打で貢献した。1点を追う7回から直球を主体にカーブ、カットボールを織り交ぜ5回1安打無失点。打でも11回1死満塁で右翼線にサヨナラ犠飛を放った。小6時、家の屋根から落ち、頭に大けがを負った影響で左目はほとんど見えない。だが勝利への執念でガムシャラだった。昨夏、2回戦の宇部鴻城戦で救援も、1発を浴びるなど逆転負けした。「自分の投球ができなかったのでリベンジしたい」と闘志を燃やした。

 ◆佐世保実

 1966年(昭41)創立の私立校。普通科、総合ビジネス科、機械科、自動車工業科があり生徒数は590人(うち女子91人)。野球部は66年に創部。部員は64人。甲子園は春1回、夏は2年連続5度目の出場で、92年の3回戦が最高成績。主なOBはヤクルト川島慶三。長崎県佐世保市母ケ浦888の1。辰田幸敏校長。◆Vへの足跡◆2回戦9-2島原農3回戦6-2長崎商準々決勝5-0諫早準決勝4-2海星決勝4-3長崎日大