<高校野球山形大会:米沢中央8-7東海大山形>◇22日◇準々決勝◇荘銀・日新スタジアム

 米沢中央が土砂降りの雨の中、9回裏の3得点で東海大山形にサヨナラ勝ち。新庄東を破った山形中央とともに4強入りを決めた。

 第4シード米沢中央が二転三転の乱戦を制した。強い雨でグラウンドが泥沼状態の中、5-7の9回裏に2四球と敵失などで同点とし、さらに2死満塁から6番草野真純内野手(3年)への3球目が暴投になり、三塁から長井一将内野手(2年)がサヨナラのホームを踏んだ。逆転に次ぐ逆転の試合を制した色摩孝二監督(43)は「条件は同じ。勝ち運がうちに転がり込んできただけのこと」と東海大山形を気遣った。

 佐藤大和投手(3年)も雨を気にしながら169球、12安打5四死球7失点(自責5)の粘投。「野手が助けてくれて負ける気はしなかった。しっかり投げ切れた」と振り返った。普段から雨でもできる限りグラウンドで練習してきたことが自信になり、悪条件での勝利につながった。4年ぶり7度目の準決勝進出で、昨秋の県準決勝で0-4で敗れた山形中央と対戦する。色摩監督は「力の差はない」。佐藤大は「リベンジしたい」と闘志を見せた。【佐々木雄高】