<高校野球福島大会:聖光学院5-4日大東北>◇28日◇決勝◇いわきグリーンスタジアム

 聖光学院が延長10回、5-4で日大東北を下し、7年連続10度目の甲子園を決めた。県内公式戦の連勝を92に伸ばした。

 序盤からリードされる苦しい展開。3-4で迎えた9回裏2死二、三塁の土壇場で井原貴視内野手(3年)の左前タイムリーで同点とし、延長10回裏1死二、三塁で横水風寅(かずと)外野手(3年)の内野安打でサヨナラを決めた。

 同点打の井原は、チームで最も身長が低い159センチ。「負けてたまるか」と帽子のつばにしたためた。9回は「絶対に負けたくなかった。無心で打ちました」と笑顔で振り返った。プロ注目の園部聡内野手(3年)が無安打と抑えられた中、4打数3安打の活躍で勝利に導いた。準々決勝の学法石川戦でも4点差をひっくり返すなど、苦しみ抜いてたどり着いた頂点。接戦を制した自信を胸に聖地に乗り込む。

 ◆聖光学院

 1962年(昭37)に聖光学院工として創立した私立校。77年から現校名。79年から男女共学。生徒数は721人(女子159人)。野球部は62年創部。部員166人。甲子園出場は春4度、夏は7年連続10度目。OBに阪神歳内宏明。所在地は福島県伊達市六角3。渡辺憲一校長。