甲子園開幕を控えた大阪桐蔭ナインに「藤浪シート」のうれしい贈り物があった。昨年の甲子園春夏連覇エース、藤浪晋太郎投手(19)が阪神入団を記念し、大阪・大東市の専用グラウンドの一、三塁ベンチを後輩のために改装。チームが大阪大会を戦っていた最中の7月中旬、4人掛けの新シートが6脚ずつ、両方のベンチに設置された。

 卒業後の藤浪は、今春の選抜大会出場にはフード付きパーカーを監督ら指導陣と全部員に差し入れた。今回の「藤浪シート」はプロに巣立った記念のもの。森友は「座り心地がよくてありがたいです。大阪大会が始まる前も激励してくださって、より『やらなあかんな』という気持ちになりました」と先輩の心遣いに感謝した。グラウンドのネット裏の部屋には、藤浪直筆の「一球同心」の色紙も飾られ、後輩の練習を見守っている。