体感150キロマシンで相手エースを攻略する。あす8日に開幕する夏の甲子園に初出場する北北海道代表・帯広大谷が6日、1回戦(第3日第3試合)で激突する福井商の最速146キロ右腕、中村文英(3年)対策に着手した。

 大阪・豊中市内で行われた練習で、帯広大谷ナインが剛速球に立ち向かった。135キロに設定された打撃マシンを、マウンドより1・5メートル前に設置。体感で150キロ近いボールを必死に打ち返した。網野元監督(41)は「速いボールに慣れるためです」と説明。前日5日に対戦が決まった福井商について、分かったことの1つは中村の直球が常時140キロ前後だということ。早速、振り遅れないための目慣らしをさせた。

 最初はタイミングが合わずに苦戦していた選手も、次第に対応した。権藤智希捕手(3年)は「(打撃練習の)最後は大丈夫だった」と、快音を響かせた。ナインもそれぞれ相手の情報を入手した。田村純平投手(3年)は「スライダーがいいですよね」と、すでに動画でチェック済み。初陣初勝利へ向けて、総力を挙げて準備を進めていく。【木下大輔】