日刊スポーツ記者がお勧めする全国の有望選手にスポットを当てる「ピカイチ投手編」。

 エース左腕が最後の夏に間に合った。佐久長聖(長野)・寺沢星耶投手(3年)は昨年10月の練習試合中に左肘を疲労骨折し、春の県大会はメンバーから外れていた。患部にスクリューを残したまま5月下旬から本格的な投球を始め、直球は自己最速の143キロを計測。1年秋から守り続けた背番号1を再び背負う。「投げられなくて迷惑をかけた。支えてくれたチームのためにも」と2年ぶりの甲子園を狙う。