<高校野球鳥取大会:八頭2-1鳥取城北>◇27日◇決勝◇倉吉市営

 八頭が1点リードを守り抜き、4年ぶりの夏出場を決めた。9回2死三塁で鎌谷康平投手(3年)が最後の打者を中飛に打ち取り、ゲームセット。冬はグラウンド近くの山道を走り込んで下半身を鍛え、体幹強化に励んだ。1試合を最後までしっかり投げきる体力、気力を身につけるため。その努力が高校最後の夏に実を結んだ。歓喜に浸る一方で、反省も忘れなかった。「今日は直球が高めに浮いた。もっと低めに集められるようにしなければ」と、自慢のストレートに磨きをかけて甲子園に乗り込む。

 ◆八頭

 1926年(大15)に鳥取県女子師範学校併設八頭高等女学校として創立の県立校。49年から智頭農林との統合で現校名に。生徒数は836人(女子434人)。野球部は52年創部。部員61人。甲子園には過去春1度、夏は今回で8度目。主なOBは、バルセロナ五輪マラソン男子銀メダルの森下広一ら。所在地は鳥取県八頭郡八頭町久能寺725。小倉健一校長。◆Vへの足跡◆2回戦19-0倉吉農準々決勝4-2米子北準決勝12-9鳥取商決勝2-1鳥取城北