<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇6日◇フェスティバルホール

 龍谷大平安(京都)は開会式直後の開幕戦から史上8校目の春夏連覇へのスタートを切ることになった。春日部共栄(埼玉)との対戦を引き当てた河合泰聖主将(3年)を原田英彦監督(54)が冗談で叱る場面も。しかし原田監督は「全国大会でなかなか経験できない試合。アップしてから開会式へ行って…と特殊になる。でもプラスに捉えてマイナス要因は捨てるよう選手にも伝えた」と気合十分だった。

 舞台裏では左腕の高橋奎二(2年)元氏玲仁(同)の先発投手争いが始まっていた。元氏は「まだ先発は言われていないけど、俺が投げたいという気持ち。春に優勝して夏の開幕戦で良い投球ができたら歴史にも残るから」。高橋奎も「恥ずかしくないような投球をしたいと思っている」と開幕投手を狙う。開幕日に当たることも想定して、投手陣はこの1週間投げ込んだ。普段からブルペンでライバル意識をもって練習する2年生左腕の2人が、開幕戦を盛り上げる。

 ◆センバツ優勝校が夏の開幕戦登場

 39年東邦商(長野商に●1-2)01年常総学院(上宮太子に○15-4)に次いで13年ぶり3度目。龍谷大平安の夏の開幕戦は74年(一関商工に○9-1)以来、40年ぶり2度目。