今年のセンバツ王者は雨にも風にも負けない!

 史上8校目の春夏連覇に挑む龍谷大平安(京都)は9日、2日間順延の知らせを聞くと、すぐさま京都市内にある同校の室内練習場へ移動、ノックや素振りなど約2時間の調整を行った。原田英彦監督(54)は「外で練習できないのは痛いが、実戦を想定して意識的にやることが大事と選手には伝えた」と動揺は見せなかった。

 大阪・池田市の宿舎から同校まで約52キロ。高速を使えば1時間程度で移動できる。野球部専用の室内練習場は仕切りをすれば打撃と投球の両方の練習を行うことが可能。マウンドもあり、実戦感覚で調整できる。

 練習を終えた河合泰聖主将(3年)らナインは笑顔を見せてバスに乗り込み、宿舎へ戻った。「選手たちは気持ちも切り替えられている」(原田監督)。他校が室内練習場確保にバタバタする中、龍谷大平安は地の利を生かした調整で春夏連覇への好スタートを目指す。【辻敦子】