第90回全国高等学校選手権記念三重大会(7月11日開幕、26日決勝・四日市霞ケ浦球場など)の抽選会が20日、津市の三重総合文化会館で行われ、出場66校の決勝までの組み合わせが決定した。優勝候補筆頭は今春センバツに出場した宇治山田商。同大会で153キロを計測した豪腕・平生拓也投手(3年)を中心に過去2校しか成し遂げていない3季連続の甲子園出場に臨む。初戦は7月13日、津商と上野農の勝者と対戦する。

 優勝候補筆頭の宇治山田商にとって特別な夏がやってきた。昨夏、今春と甲子園に出場した同校は今大会3季連続の出場がかかっている。三重県で過去3季連続で甲子園に出場したのは明野、三重の2校だけ。中居誠監督(39)は「(3季連続出場は)確率としては低いかもしれないが、気持ちを入れて必死にやるだけです」と話した。

 昨夏は投打に非凡な才能を持った中井大介(現巨人)を擁して、三重大会を制覇。昨秋の県大会はエース平生を擁して優勝。東海大会では1勝もできなかったが、平生の存在、総合力の高さが評価されてセンバツに出場した。初戦の安房(千葉)戦では平生がセンバツ最速となる153キロを計測。試合も4-3とサヨナラ勝ちで甲子園初勝利を手にした。

 夏への準備も進んでいる。センバツ後に行われた春の県大会では準決勝で上野に逆転負けを喫し、東海大会出場を逃した。しかし、県大会では絶対的なエース平生の登板はなかった。試合数が多い夏を見据えて「平生抜きでどれだけできるかがテーマだった」と中居監督。これまで平生の控えだった左腕・広出裕希投手(3年)が4試合を投げきった。

 最大のライバルは平生と“双へき”と並び称される右腕・西勇輝投手(3年)を擁する菰野。菰野は今春の県大会で優勝し、順調な仕上がりだ。ともに勝ち上がれば、決勝で対戦することになる。主将の北川直峰内野手(3年)は「平生を中心に守り勝つ野球がしたい。広出も十分に投げられる。最終的な目標は日本一」と意気込む。宇治山田商が県史上3校目となる3季連続甲子園出場へ突き進む。【桝井聡】