<高校野球福岡大会>◇8日◇2回戦

 “ツインズ・パワー”がさく裂した。夏の甲子園8回出場の柳川が小郡に9-2で8回コールド勝ちした。

 守備で一、二塁間、打順でも5、6番に並ぶ古賀剛、真(3年)の双子コンビが、攻守に息の合ったプレーを見せた。一塁走者は思わず錯覚したのかもしれない。1回無死一塁。バントに備え、一塁の剛がダッシュすると、一塁走者が飛び出す。しかし、一塁ベースには、同じ顔の真がカバーに入っていた。捕手の送球に戻れず、タッチアウト。「サインではなくとっさです。(剛、捕手と)たまたま同じことを考えていたはず」と弟の真はしてやったりの笑みだ。

 攻撃でも2、5回と先頭打者で出塁した真を続く剛が犠打で進めた。当初は真を3番、剛を6番と離していたが、森繁光監督(50)は「離していたが、くっつけた方が何となく、相乗効果があると思った」というひらめきで変更していた。「もう全然、ダメです」と口をそろえるほど仲が悪い柳川の“ザ・タッチ”が快勝に一役買った。【実藤健一】