<高校野球岐阜大会>◇17日◇2回戦

 ダークホースの岐阜城北が苦しみながらも本巣松陽に6-2と逆転で初戦を突破した。「初戦はいろいろあるから。苦しい試合になる」と鹿野浩史監督(43)が試合前に予想していた通りの展開になった。

 3回裏に先制を許し、打線は相手の廣瀬佳和投手(3年)のコーナーを丁寧に突くピッチングにてこずった。4回表2死まで無安打。しかし、ここから主将の吉田貴博内野手(3年)が中前へ初安打を放ち突破口を開くと、5番高浪聖士捕手(3年)も左前へ運び2死一、二塁。続く太田真矢外野手(3年)は「練習通りの思い切りのいいスイングを心がけて」初球をたたき左右間を深々と破る三塁打。鮮やかな3連打で同点とし、さらに敵失で逆転に成功した。

 先発の藤吉正大投手(3年)は「先に点を取られてしまったけど、守りに助けられました」とバックに感謝しきり。「うちはしっかり守り切って勝っていくチーム。これから1戦1戦積み重ねていきます」と鹿野監督。夏の初戦は、苦しんだ分だけ手応えもつかんだ。

 順調に勝ち進めば、準々決勝で優勝候補の大垣日大と対戦する。一気に主役に名乗り出る“青写真”は出来ている。

 【坂祐三】