<高校野球山形大会>◇22日◇3回戦

 ともに過去、甲子園出場5回を誇る進学校ライバル対決は、第4シード山形南が1-0で山形東を振り切り、12年ぶり38度目の8強進出を決めた。

 2回裏、連続敵失を誘って無安打で先制。1打逆転の7回表1死二、三塁の場面では、左腕エース小倉優平(2年)の機転で相手スクイズを外し、二瓶悟捕手(3年)が三塁走者タッチアウトから二塁走者も併殺に仕留めて窮地を脱した。山形東の佐藤陽一監督(49)は3月までチームを指導していた前監督。小倉優は「投球途中で三塁走者が走ったのが見えたので外角高めに投げたら、二瓶さんが捕ってくれて、知らないうちに二塁走者もアウトになっていました」と感謝。二瓶は「(佐藤監督時代に)2球目にスクイズのサインを出したことがあったので警戒していました。無意識のうちに体が反応しました」と振り返った。

 この試合まで、ともに夏通算156勝の伝統校同士。25年ぶりとなった“真夏の定期戦”を制した。小倉優は「東高の分まで勝って甲子園に行きたい」と誓った。