早期の二刀流へ、ゆとりのススメだ。右足首痛を抱える日本ハム大谷翔平投手(22)が3日、走塁について栗山英樹監督(55)から再びダメ出しを食らった。指摘を受けたのは、前日2日西武戦(札幌ドーム)での内野安打のシーン。左足で一塁ベースを踏んだが、同監督から「もう少しスピードを落としてもセーフになるのが分かんないのか、このバカ」と、愛のムチを頂戴した。

 左足で踏んだからといって、全てOKではない。問題のシーンは8回に起きた。投手強襲の内野安打。大谷は速度を緩めることなく、一塁を駆け抜けた。打球処理に手間取った西武シュリッターは、送球を諦めていた。

 現状に即した、適切な状況判断ができていたのか。栗山監督は「もう少し、ゆとりがあったら」スピードを緩めることは可能だったと見る。痛めている右足首の状態を悪化させないために(1)全力疾走禁止(2)右足で一塁を駆け抜けないというルールを作った。1日西武戦で(2)を守れず、一夜明けて最低限の約束は守ったが、ベストの走塁ではなかったという判断だ。

 愛のムチは、早期の投打「二刀流」復帰を期待されているからこそ。走る速度が上がれば患部への負担は増す。栗山監督は「何かあったら、またピッチャー(の調整)がすごく遅れるわけでしょ。それはダメ」と胸の内を明かす。

 幸いにも患部は悪化することなく、この日は、空路で千葉入り。今日4日のロッテ石川との対決に、大谷は「何とか打って、勝てるように頑張りたいです」。開幕3連戦で12打数8安打、12球団トップの打率6割6分7厘。走塁時の状況に応じた気持ちの「ゆとり」と、絶好調のバットを持って、勝利に貢献する。【木下大輔】