プロ10年目の鉄腕が、球史に新たな1ページを刻んだ。日本ハム宮西尚生投手(32)が、ロッテ16回戦でプロ野球史上2人目、パ・リーグでは初の通算250ホールドを達成した。2点リードの6回に2番手で救援し、1イニングを3者凡退に抑え、今季18ホールド目で節目に到達。4連敗中だったチームの勝利に貢献した。

 胸に「250HOLDS」の文字。記念のTシャツを着た宮西が花束を受け取った。記念ボードを掲げ無数のフラッシュを浴びた。7月2日ロッテ戦での王手から1カ月。「ようやくという感じ」と安堵(あんど)感を漂わせ「技術的にも他のピッチャーに劣る。こつこつやってきたこと」。プロ10年目。歩んできた道のりが節目の数字として残る喜びをかみしめた。

 2点リードの6回、先発加藤からバトンを受けた。ホールドシチュエーションでマウンドへ。2死から福浦に直球勝負。136キロで遊ゴロに仕留め、1イニングを3者凡退で締めた。ビハインドでは記録されない、仲間の奮闘があってこそ手にした「あと1つ」。「チームメートがこういうシチュエーションをつくってくれて250ホールドを取れたことを本当にうれしく思う」と感謝した。