甲子園球場は、午前11時過ぎまで、雨が降っていたことを忘れるような仕上がり具合になった。阪神園芸が12時30分から試合開始直前までのおよそ5時間で、グラウンドコンディションを整えた。

 午前中に見られた水たまりは1つもなく、普段通りと言っても過言ではないほどの仕上がりになった。

 グラウンド整備を率先して指揮した金沢健児甲子園施設部長(50)は「グラウンドの状態は完璧とは言えないけど、整備に与えられた時間の中で、できることはやりました。野球ができるような状態にはできたと思います」と充実した表情で語った。

 この試合での勝者が、明日18日から始まるCSファイナルステージへの挑戦権を得る。阪神とDeNAが互いの意地をぶつけ合う。そのステージを、時間内に用意できた阪神園芸の関係者は胸をなでおろした。