ヤクルト山田哲が、日本初の3度目のトリプルスリーを決めた。今季最終戦に「2番二塁」でスタメン出場し、2四球の2打数無安打。7回で交代し、打率3割1分5厘、34本塁打、33盗塁で今シーズンを終了した。3度のトリプルスリーは米大リーグでもバリー・ボンズしか成し遂げていない偉業だ。「個人的目標にしていた。素直にうれしい」とほおを緩めた。

2年ぶり3度目の盗塁王もほぼ手中におさめ、得点もシーズン歴代3位タイの130得点。2位躍進に貢献したが、満足していない。13日からは3位巨人とのCSファーストステージに臨む。「勝ちにこだわって(ファイナルステージの)広島に行けるように、目の前の試合に集中したい」と切り替えた。「プレーで引っ張っていくのを意識していた」という背番号1にとって、偉業達成は通過点にすぎない。