アッパレな引き際だった。今季限りで引退する日本ハム矢野謙次外野手(38)が、現役最後の打席で粘って粘って左前打。

7回2死一塁、4番近藤に代わって打席に入ると、1ボール2ストライクからファウルで粘って、ロッテ唐川の7球目をしぶとくはじき返した。

「ハルキ(西川)から始まったイニングで、タイシ(大田)がヘッドスライディングをしてセーフになって…。翔(中田)は凡退して、すれ違いざまに『すみません』と言ってくれて。みんなの思いが伝わって、うれしかったですけれど、そういう思いを消そう、消そうと思って打席に臨みました」と、思いがあふれた。ふさわしいラストを飾り「結果、ヒットになって良かったです。いい場面をお膳立てしてくれた監督、コーチの方々、チームメート。みんなに感謝します」と、コメントした。