中日の新監督に、候補として一本化されていたOB与田剛氏(52)の就任が正式に決まった。11日、矢野博也球団社長が明かした。前日10日に白井文吾オーナー(中日新聞社会長)や森繁和監督(63)が対面し、就任を要請。受諾された。森監督は退任し、フロント入りする方向だ。

同社長は「チームを強くしてもらいたい。彼は苦労をしているし、頑張ってもらいたい。勝つチームで、若い選手が出てくるようにしてほしい」と期待を寄せた。

与田氏は89年ドラフト1位で中日入り。最速157キロの快速球を武器に、1年目に31セーブで最優秀救援投手賞と新人王を獲得した。その後、ロッテ、日本ハム、阪神でプレー。右肩などの故障で現役生活は短かったが、ファンの印象に強く残る選手だった。

監督歴はなく16年から2年間、楽天の1軍投手コーチを務め、今年は楽天2軍投手コーチだった。また日本代表の投手コーチとして09年と13年のWBCを戦った。

森監督は16年8月に途中解任された谷繁元信氏に代わって、ヘッドコーチから監督代行に昇格。17年から正監督になった。就任2年目も低迷を抜けられず、球団史上ワーストの6年連続Bクラス。昨年に続く5位が確定している。