広島クリス・ジョンソン投手(34)がミスター・オクトーバーぶりを発揮した。7回1失点でシリーズ1勝を導いた。16年のCSファイナルから通算して6度目の先発ですべて好投し、防御率0・86だ。

序盤3回をパーフェクトで乗り切った。最初に訪れたピンチは4回無死一、三塁。「イシのミットめがけてただ投げるだけだった。うまく組み立てて、いい部分を引き出してくれた」。石原とは来日以来の名コンビ。ベテランのリードを信じ、グラシアルを遊直、柳田を空振り三振、デスパイネを遊ゴロに打ち取った。

とくに柳田に対しては長打を恐れず内角攻め。最後は内角低めにシュートをかけた142キロを投げ込み、満足なスイングを許さなかった。試合前、試合中と綿密にコミュニケーションを重ねていた石原は「いいところに、最高の形で投げてくれた」と左腕を持ち上げた。

鈴木と2人で並んだお立ち台。4番打者の肩を組み、健闘をたたえ合った。最後には決めせりふ。「サイコーデース!」。頼れる助っ人が本拠地を興奮に包んだ。